本校「総合的な探究の時間」の特色
☆ 『紫西ゼミ』
答えのない課題に、生徒一人ひとりが自らの興味・関心をもとに向き合う——それが、下館第一高等学校の探究学習『紫西ゼミ』です。決まった教科書も、教員が与える課題もありません。主体はあくまで生徒自身であり、教員や仲間との対話を通じて、探究をより深く、より豊かなものへと育てていきます。
〇 1人1課題|自分だけのテーマを、自由に探究する
『紫西ゼミ』では、生徒一人ひとりが自らの興味・関心に基づいて課題を設定し、探究に取り組む「1人1課題」を原則としています。
社会的な課題への関心であっても、個人的な興味の追求であっても、生徒が「面白い」「気になる」「やってみたい」と感じたテーマであれば、自由に設定することができます。また、探究を進める中でより関心の高いテーマが見つかった場合には、柔軟にテーマを変更することも可能です。
自分だけのテーマに取り組むことで、「与えられたから行う探究」ではなく「自ら選び取る探究」が実現します。他の生徒と同じ進め方にとらわれず、自分のペースと方法でテーマを深く掘り下げていける点も、本ゼミの特色の一つです。なお、類似したテーマに関心を持つ生徒同士がチームを組み、協働しながら探究を進めることも可能です。
〇 少人数制ゼミでの対話・協働|教員も仲間も、共に考えるパートナー
高校1年生の後期からは、1ゼミあたり20名程度・教員1名という少人数制のゼミ形態で探究活動を展開します。
ゼミの教員は、生徒に一方的に答えを教える存在ではありません。生徒が取り組むテーマは多岐にわたるため、教員自身もすべての分野に精通しているわけではなく、教員との面談は「正解を確認する場」ではなく、対話を通じて新たな視点やアイデアを共に生み出していく時間となっています。
ゼミでは、生徒それぞれが自身の探究の進捗状況や行き詰まりを教員やゼミ生と共有し、互いに意見や助言を交わす機会を設けています。異なる視点に触れることで、一人では気づき得なかった新たな発想や課題の発見につながっています。
探究活動そのものは授業時間内にとどまらず、放課後や休日、ラーケーションなど、生徒それぞれのペースと時間を活用して進めます。ゼミでの対話は、こうした個々の探究活動を支え、深めるための場として機能しています。
〇 探究の成果|自分の学びを、自分の言葉でかたちにする
高校2年生(および附属中学3年生)は年度末に全体発表会を、高校1年生はゼミ内発表を実施します。発表形式はポスターセッション(一部ステージ発表)で行い、グループで探究した生徒もそれぞれが発表をします。
発表においては完成度よりも探究の過程を大切にする方針のもと、生徒は探究報告書(論文)を作成し、自らの学びを「自分のコトバ」で語れる力を養います。この過程を通じて培われる論理的思考力や表現力は、進路実現に向けた大きな財産となります。
☆ 地域とつくる、未来への挑戦。~ 地域連携探究「館一探究プログレス」~
下館第一高等学校は、茨城県が推進する「県立高等学校等チャレンジ・プロジェクト」の重点校の一つに指定されています。本校では、この事業の一環として、令和8年度より「館一探究プログレス ~共創する未来、地域から世界へ~」を展開しており、探究活動にとどまらず、学校全体の教育活動を通じて地域との連携を推進しています。
本校は100年以上の歴史の中で、地域の皆様に支えられてきました。その豊かな教育資源を活かし、生徒が「地域の次世代リーダー」として成長するための実践的な取り組みを進めています。
〇 地域をフィールドに、本物を学ぶ
本校の教育活動は、教室の中だけでは完結しません。筑西市や地元企業、教育機関と連携し、社会のリアルな課題に挑みます。
【地域おこし・イベントプロデュース】 筑西市役所や下館商工会議所等と連携し、生徒自らが企画する「ちくせいビアフェス」の実施や、地元商店との「コラボメニュー」開発・販売など、地域活性化に主体的に参画しています。
【教育現場での実践・教員養成支援】 地元大学の協力のもと、小学校での「模擬教育実習」へ参加しています。また、生徒自身の探究課題に関連した小中学校等での職場体験・見学・出前授業などを通じて「伝える力」を磨き、将来の教育を担う資質を養います。
【探究を深める保育園との連携】 保育園との連携は、単なるボランティア活動にとどまりません。生徒一人ひとりの探究課題に応じた「実践型フィールドワーク」として展開し、園児への支援活動を通じて、専門的な視点からキャリア探究を深めています。
【企業と連携したキャリア探究】 地元企業での就業体験や医療機関での実習などを通して、最先端の技術や現場の熱量に触れ、自らの将来像を具体化させます。
〇 育てたいのは「共創する力」
予測困難なこれからの時代においては、一人で課題を抱え込むのではなく、多様な人々と協力しながら新しい価値を生み出す力――すなわち「共創する力」が求められます。「館一探究プログレス」を通じて、本校では次の8つの資質・能力の育成を、学校全体で目指しています。
1. 確かな学力
2. 粘り強い論理的思考力
3. 豊かな表現力
4. コミュニケーション力
5. 創造力
6. 課題発見・解決力
7. 自己肯定感・自己有用感
8. 主体的行動力
〇 「地域」の課題から、「世界」の視点へ
地域の課題に向き合うことは、世界の課題を知ることにもつながっています。地元での経験を糧に、オーストラリア研修や海外交流といったグローバルな活動へと視野を広げ、地域から世界へ羽ばたくリーダーを育成します。
下館第一高等学校は、生徒と教員、そして地域の皆様が「ともに学び合う学校」として、持続可能な未来を共に創り上げていきます。
平日のみ 8:00~17:30
茨城県筑西市下中山590
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